【体験記】放置してたら４本の歯を失うところだった！？溶けた骨が再生されるまでの通院日記①

根尖性歯周炎というものを知るまで

15年以上前に上の奥歯の抜髄治療をしてもらった。
それから何年も経ち、今から10年くらい前だろうか、ある断食道場に泊まっている最中に歯の激痛に襲われた。
食べなくて体力が落ちたりするのが関係あるのか、ただの偶然か。
歯科受診しようと家に帰ってきたが痛みが治まり、それ以降は何事もなかったかのように静かになった。
その時のような激痛が再び現れることは無く、我慢できる軽い痛み、噛むと痛いとか、歯茎が腫れるとか、たびたびあったのだけど、数日で治まるという状態。

そんなことがあっても歯医者さんが苦手で、しばらく逃げていた期間があった。
その間にやはり虫歯を作ってしまった。
4-5年前に意を決して歯医者さんに行った。虫歯をたくさん治療してもらった。
長期間かかったので、歯医者さんから逃げていたことを後悔し反省した。
歯のメンテナンスの大切さにやっと気づいた私は、定期検診にも通うようになった。

ある定期検診の時、例の歯茎の腫れと痛みがあり、相談してみた。
先生は、レントゲンを見ながら説明してくれた。
「虫歯菌が根の奥まで入り込むとなかなか取れなくなることがある。
　おりかさんのこの歯もそれ。中に菌がいて時々悪さをして痛む。
　気になるようだったら再治療やってみましょうか。治る確率は高くないけど。」と。

そしてやってもらったのだけど、やっぱり治らなかった。
ショックだった。今後この歯はどうなっていくのか？
たびたび痛くなって数日で治まる　というのを、ずーっと続けていくのか？
先生は、
「症状がでなければ、そーっとしておけばいい」
「頑張ってもたせて、最後どうにもならなくなったら抜歯」
「その前にどうにかしたければ外科的な方法もある」
という感じの話だった。
はっきり抜歯しかないと言われて、改めてショック。
どうにもできないんだな、他に虫歯を作らないように注意して過ごすか。
私の中に確実に存在して消えない病巣を、、、　考えないようにした。

歯列矯正を決心したのに、できないと言われてしまった

これは今年の話。歯列矯正を受けようと精密検査をしてもらった。
普通に矯正治療が進んでいくとしか思っていなかったのだけど。
矯正の先生もまたショックな現実を説明してくれた。
「最初のレントゲンから怪しかったけど、やっぱり奥歯のところ膿が溜まってて
　結構ひどく骨が溶けちゃっているから、これだと矯正に耐えられないと思う。」
とのこと。しかも上の左右２本ずつ。計４本も。
「一旦中断して、かかりつけの先生に相談してみてほしい、治療ができるのか。
　それ次第でどうするか　また考えましょう。」
って言われても、、以前再治療してもらってダメだったから無理なのよね。。。泣。

抜歯宣告を受けた根尖性歯周炎、骨を溶かして膿をためた状態　は自費治療で治るのか

見ないように逃げていた奥歯の問題を突きつけられ、思っていたより深刻であることも分かってしまった。
そしてどうにかできないものかとネットで検索し始めた。
いろんな記事をみていると、ある時、一筋の光がみえた。
というか、一筋の光がいろんな所にたくさんあった。
それは自由診療をされている先生方の記事やクリニックのホームページだ。
「抜歯といわれた方も、一度ご相談ください」
「ラバーダム、マイクロスコープを使った治療なら高い確率で治ります」
など。
え、本当かしら！？もしかして治るのかしら！？
でもこれまで先生と話した限り、どうにもできない感じだったし。
保険診療の先生だって、自費で治るんだったら、そう案内してくれるんじゃないの？
でも案内してくれないってことは、やっぱり幻想なのか？
矯正の先生が、かかりつけの先生に手紙を書いてくれたから、行ってみる。
そして聞いてみた。
「根管治療の専門の先生に診てもらおうかと考えたんですが、どう思いますか。」
それに対しての先生の返事、ハッキリとした文言は覚えてないけど
「うん。それはそれでいいと思うよ。」的な感じ。
うーん。「それなら可能性あがるかも」なんてことは言ってくれなかった。
「別に結果かわらないと思うよ」ってこと？？そういうことなの？なぞだ。
保険診療の先生と、自由診療の先生と、予後説明の温度差があり過ぎる！
そんなことってある？なぞ過ぎる。